GRCとは、セメントまたはセメントモルタルを耐アルカリガラス繊維で補強した、ガラス繊維補強セメントの略称です。引張強度及び靱性に劣る無機質セメントを、引張強度に優れたガラス繊維で補った複合材料です。ガラス繊維での補強により、強度を維持しながら①意匠性、②軽量性、③対塩害性のメリットを持ちます。
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GRCの優位性
コンクリートは、圧縮する力(押される力)に対しては非常に強さを発揮しますが、引張力に対しては非常に弱いです。
鉄筋コンクリートはそれぞれの短所を補うことで、引張と圧縮に強い構造になりますが、①錆びる、②形状に資源、③重量大などの課題が残ります。
鉄筋コンクリートの“鉄筋”の機能を”ガラス繊維”が担うことにより、①錆びない、②自由な形状、③軽量化を実現したのがGRCです。
特大サイズのタイル
従来“大型”として用いられてきたタイルは600mm×600mmが主流であったが、開発した大型タイルは1,200mm×2,500mmの大きさに及ぶ。
万が一タイルが破損しても落下させないというポリシーのもと、安全性に配慮した開発を実施した。
耐久性や強度、タイルとGRCを緊結するクリップ金物の引き抜き試験、打設時のクリップとGRCの一体化を確認するための充填性能試験など、あらゆる角度からの検証を行っている。
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